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日付順序の維持などを可能にした個人情報の匿名加工ソフトの新版、NTTテクノクロスが発売

DIGITAL X 編集部
2019年5月21日

匿名加工情報作成ソフトウェアの新バージョンをNTTテクノクロスが2019年5月27日から順次発売する。日付の順序や期間などを維持しながらの匿名化などによりデータ活用とプライバシーの保護の両立が容易になるという。2019年5月20日に発表した。

 NTTテクノクロスが2019年5月27日から順次発売するのは、匿名加工情報作成ソフトウェアの最新版。医療業界などで求められる日付情報の意味を維持しながらの匿名加工を可能にした(図1)。

図1:医療分野などでは治療の順序や期間といった日付情報が重要な意味を持っている

 たとえば、新薬や医療機器などの開発においては、患者情報として病名のほかに入退院や投薬の日付といった情報が重要な意味を持つ。しかし、日付は病名などと組み合わせると個人が特定される可能性があり、従来は、日付の順序や期間なども匿名化のために削除され、結果的に新薬などの開発に利用できないという問題があった。この問題に最新版で対応した。

 そのほかに、匿名加工機能と自社システムとの連携が可能な「エンタープライズ版」を用意した。個人情報の取り込み方法として、データベース連携と自動実行の2つの機能がある。

 データベース連携では、データをCSVファイル形式で出力することなく、自社システムで管理しているデータから匿名加工情報を作成できる。

 自動実行では、ルール化した加工方法に従って自動的に匿名加工情報へ加工する。データ加工を定期的・継続的に人手をかけずに実行できるようになる。

 匿名加工情報作成ソフトウェアの価格は、エンタープライズ版(8月中旬発売)が180万円(税別、5ユーザー当たりの年間サブスクリプション)から。システム連携機能を持たないスタンダード版(5月27日発売)は60万円(同)からである。