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肌の状態をスマホ画像から解析するサービス、ドコモとソニーネットワークが共同開発

DIGITAL X 編集部
2019年5月22日

スマートフォンで撮影した顔の画像から肌の状態を解析するサービスを、NTTドコモとソニーネットワークコミュニケーションズが共同開発した。肌の状態を指標にした生活習慣の支援サービスとして2019年6月から提供する予定だ。2019年5月16日に発表した。

 NTTドコモとソニーネットワークコミュニケーションズが共同開発した「FACE LOG」は、肌の状態を通して健康づくりに向けた生活習慣作りを支援するサービス。スマートフォンで撮影した顔全体の画像から解析する肌年齢、しみ、しわ、くま、毛穴、肌の色みの6項目を基準にする(図1)。

図1:スマートフォンで撮影した顔の画像から肌の状態を6項目で表示する

 FACE LOGでは、肌状態に加え、睡眠や食事、歩数、その日の気分なども記録する。これらの記録と画像解析した毎日の肌の状態から、生活習慣と肌の状態との関係をレポートやグラフで比較することで、どのような行動が肌に影響したのかに気付けるようにする(図2)。

図2:睡眠や食事、歩数などの生活習慣と肌の状態との関係をレポートする

 生活習慣に対しては「毎日1リットル水を飲もう」「1週間、毎日6時間以上睡眠をとろう」など、肌への効果が期待できる行動を提案する(図3)。取り組み前後の肌の状態を比較できるため、利用者一人ひとりに合った生活習慣が分かるとしている。

図3:肌への効果が期待できる生活習慣を提案する

 解析対象になる顔写真を簡単で失敗なく撮影できるように、音声ガイダンス、自動フォーカス、自動シャッターなどの機能を用意する。

 解析項目は順次追加していく予定だ。一方で、解析結果を記録に残さない「ゲスト撮影モード」も用意する。メイクの出来具合を確認したり、友達同士での撮影といった用途を想定する。解析結果をSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)に投稿するためのボタンも用意する。

他社のサービスに組み込んでの提供も可能に

 FACE LOGのサービスは、利用者の同意を得るのを前提に、他のサービスとの連携も可能にした。連携の第1弾として、三越伊勢丹が運営する化粧品のオンラインストア「meeco(ミーコ)」と連携する。同サイト上で利用者の肌の状態に合ったスキンケア用品や化粧品を提案する機能を2019年秋から提供する予定である(図4)。

図4:三越伊勢丹の化粧品のオンラインストア「meeco」と連携し、肌の状態に合ったスキンケア用品や化粧品を提案できるようにする

 将来的には肌データのみならず、ドコモが取得している各種のヘルスケアデータを組み合わせ、より多くのパートナー企業やサービスと連携し、新しいサービスを開発したい考えだ。

 パートナー企業とは肌解析や生活習慣の提案を受ける利用者への特典も提供していく。たとえばサービス開始時には、アディダスのオンライン販売サイトで20%引(一部商品を除く)になるクーポンを進呈する。

 FACE LOGのサービスはドコモとの回線契約がなくても、専用アプリケーションをインストールすれば無料で使える。まずはiPhone(iOS11.0以降)向けアプリを2019年6月から提供し、Android向けは2019年秋にも提供する予定である。