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製造現場のFAシステムをクラウドなどに接続するためのインタフェース、Edgecrossコンソーシアムが公開

DIGITAL X 編集部
2019年5月28日

製造現場のシステムをクラウドなどのサーバー環境に接続するためのゲートウェイインタフェースを、Edgecrossコンソーシアムが2019年5月31日に公開する。接続用アプリケーションの開発キットなども同日から発売する。2019年5月27日に発表した。

 Edgecrossコンソーシアムは製造現場のFA(ファクトリーオートメーション)システムとクラウドなどのサーバー環境の連携を促進する業界団体。両環境を接続する際に利用するゲートウェイの仕様を2019年5月31日に公開する(図1)。

図1:FAとITをつなぐ基盤「Edgecross」を他システムと接続するインタフェースと開発キット

 公開する「ITゲートウェイインタフェース」は、同コンソーシアムが標準化したFA環境用の基本ソフトウェアである「Edgecross」を外部サーバーに接続するためのインタフェース。サーバー側に固有のインタフェースに合わせた通信を可能にする。

 公開と同時に、ITゲートウェイインタフェースに準拠したITゲートウェイを開発するための「ITゲートウェイ開発キット(GDK)」と、Edgecrossの最新版となるver.1.20も販売する。

 GDKを使えば、同コンソーシアムの会員企業は、自社システムとEdgecross環境を接続するゲートウェイを開発できる。GDKには、Edgecross基本ソフトウェアとデータ連携を図るための専用API(アプリケーションプログラミングインタフェース)などが含まれる。

 会員企業が開発したITゲートウェイは、同コンソーシアムが運営する「Edgecrossマーケットプレイス」などで販売する。

 Edgecross基本ソフトウェアとGDKの新規購入価格は、いずれも1ライセンス9万8000円(税別)。基本ソフトウェアの既存ユーザーは無料でバージョンアップできる。