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AI/IoT/RPAなどの利用価値を最短2カ月で検証するサービス、tdiが開始

DIGITAL X 編集部
2019年6月6日

AI(人工知能)などのデジタル技術の利用価値を最短2カ月で事前検証するサービスを、システムインテグレーターの情報技術開発(tdi)を2019年6月3日から始めている。PoC(概念検証)の実施も含む。同日に発表した。

 情報技術開発(tdi)の「tdi Competency Lab」は、デジタル技術の導入に先立って、企業が求める利用価値を生み出せるかどうかを、PoC(概念検証)を含めて最短2カ月で実施するサービス。PoV(Proof of Value:価値実証)と呼ぶこともある。

 tdi Competency Labでは、企業の経営課題への戦略的取り組みや未経験領域の施策などを理解したうえで、AI(人工知能)やIoT(Internet of Things:モノのインターネット)、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)などの技術の中から、ニーズに合致する技術を選別。そのPoCを実施した後に価値を判断する(図1)。PoCはアジャイル型で実施するという。

図1:「tdi Competency Lab」が実施する価値判断のプロセスと期間の目安

 検証期間が短いのは、最新技術の専任コンサルタントが担当し、経験に基づくベストプラクティスを最初に提案するためとしている。センサーなどのハードウェアのカスタマイズにも、グループ会社のTDIプロダクトソリューションと連携して対応する。

 大手建設会社を対象に実施した例では、「建設現場で安全に作業をするために、さまざまな環境情報を数値化して、異常が発生する予兆を検知したい」という要望に対し、IoTセンサーを設置し、しきい値を超えるとアラートを出す仕組みを構築。正常時のセンサーデータをAIで分析することで将来値が予測できることを実証したという。

 実証後に本番導入する場合は、稼働後の運用を含め支援するとしている。上記の大手建設会社の例では、実証後、本番プロジェクトとしての提案を依頼されたとしている。

 tdi Competency Labのサービス料金は、標準で月額200万円(税別)である。