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不良品を見つける外観検査をAIで自動化するためのシステム、TEDが提供

DIGITAL X 編集部
2019年7月1日

製造業などで不良品を見つけ出す外観検査にAI(人工知能)を使って自動化するためのシステムの受注を東京エレクトロンデバイス(TED)が2019年6月27日から始めている。個体差がある製品の検査や、汚れや色ムラを見る官能検査などをAIで自動化する。同日に発表した。

 東京エレクトロン デバイス(TED)の「TAiVIS(タイビス)」は、製造業における外観検査に向けたシステム。食品、医療、自動車、産業機器などを対象に、AI(人工知能)を使った不良品の検出と過検知の軽減により、生産性の向上とコスト削減を支援する。

 具体的には、カメラで撮影した検査対象物の画像から、良品/不良品を判定(推論)する。個体差がある製品の検査や、汚れや色ムラを見る官能検査、過検知の判断などにディープラーニング(深層学習)の識別技術を使い、判定精度を高める。

 TAiVISは、現場に設置するFA(ファクトリーオートメーション)用PCと、そこで動作する外観検査アプリケーションからなる(図1)。カメラ画像からキャプチャーした画像をエッジ側で推論することで、処理の高速化を図る。判定結果と画像の保存や、統計情報も提供する。

図1:外観検査向けAIシステム「TAiVIS」のシステム構成

 複数の検査対象物を個別に推論処理できるため、複数の製品が流れてくるラインにも対応できるとしている。複雑な物体の判定には、2台のカメラで撮影するなどで対応する。

 TAiVISでは本番導入に先立ち、基本セットのレンタルによるPoC(概念検証)を実施する(図2)。サンプル画像による判定結果からPoCの実施が決まれば、環境をレンタルし、学習済みのモデルを使って早期に評価を実施。実導入決定後に検査用ソフトウェアを設計し、必要なシステムを販売・納入する。

図2:「TAiVIS」の検討から実導入までの流れ

 産業用途や組み込み用途に向けたシステムの量産や、外観検査アプリケーションのカスタマイズに対応するほか、パブリッククラウド「Microsoft Azure」の各種サービスとの連携にも有償で対応する。

 TEDは、TAiVIS で2022年までに10億円の販売を見込んでいる。