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Industry4.0準拠の工作機械用インタフェース「umati」に対応するための開発とコンサルティング、菱洋エレクトロなどが開始

DIGITAL X 編集部
2019年7月11日

製造業のデジタルトランスフォーメーション(DX)として独政府が進める「Industry 4.0」に準拠した工作機械用インタフェース「umati」に対応するためのコンサルティングサービスを、菱洋エレクトロと、データベースベンダーである加Empress Softwareの日本法人が共同で開始した。工作機械と上位システムの接続を容易にする。2019年7月2日に発表した。

 菱洋エレクトロと加Empress Softwareの日本法人が開始したのは、ドイツ「Industry 4.0(ドイツ語表記はIndustrie 4.0)」に準拠した工作機械用インタフェース「VDW(ドイツ工作機械工業会) umati(Universal Machine Tool Interface)」に対応するための開発とコンサルティングのサービス。工作機械が発するデータをOT(Operational Technology:制御・運用技術)/ITシステムへ容易に転送できるようにする(図1)。

図1:Industry 4.0に準拠した工作機械用インタフェース「umati」の概念

 umatiは、工作機械の情報をデータとして収集するためのインタフェース規格。工作機械側の世代やメーカーの違いを問わず上位システムとの通信を可能にする。Industry 4.0が推奨する通信プロトコル「OPC UA」をベースにしている(図2)。

図2:Industry 4.0が推奨する通信プロトコル「OPC UA」の情報モデル構成

 新サービスでは、umatiデモ用のOPC UAのサーバーとクライアントを提供するほか、パラメーターセットを設定するためのコンサルティングを実施する。いずれもVDWが公開している「umati EMO Parameter Specification」に基づいている。

 umatiの「Companion Specification」に対する開発・コンサルティングサービスも、2019年10月以降に本格的に開始する予定である。