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IoT機器のサイバーセキュリティ対策を長期的に支援するサービス、サイバートラストが提供へ

DIGITAL X 編集部
2019年8月6日

IoT(Internet of Things:モノのインターネット)機器のサイバーセキュリティ対策を長期間・継続的に支援するサービスを、認証などを手がけるサイバートラストが2019年秋に提供を開始する予定だ。製品のライフサイクルにわたって利用できる組み込み用Linuxや認証サービスなどを提供する。2019年7月9日に発表した。

 サイバートラストが2019年秋に提供を予定する「EM+PLS(イーエムプラス)」は、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)機器のサイバーセキュリティ対策を長期間支援するサービス。IoT機器の設計・開発から生産・保守・保全、廃棄・再利用までのライフサイクルを通し、デバイスを継続的に開発かつ信頼性を担保できる環境を提供する。

 具体的には、IoT機器への組み込み用Linux「EMLinux」と、信頼性を担保するための認証基盤、およびIoT機器のサプライチェーンにおけるコンプライアンス対応のためのツール群を提供する(図1)。

図1:「EM+PLS」が提供する3つの要素

 EMLinuxでは、ソフトウェアの脆弱(ぜいじゃく)性問題に対処するためのファームウェアアップデートを長期的に提供。認証では国際機関が認定する認証局が運営するIoT認証基盤を用意する。コンプライアンス対応ツールでは、サプライチェーンにおけるIoT関連の法改正などへの対応を支援する。

 すでにEMLinuxの無償評価版の提供を同社Webページ上で開始している。パートナーやユーザーによるフィールドテストを経て、2019年秋からサービスを開始したい考え。サービスは、機能拡張を含め段階的に強化しながら、対応するSoC(システムオンチップ)やパートナーとの連携を強化する予定である。