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モーターで動作する設備の異常発生を電流データから検知するサービス、日立が2019年10月から開始
2019年8月9日
プラントにおいてモーターで動作している設備の異常発生の予兆を診断するサービスを日立製作所が2019年10月から開始する。モーターの制御盤内に設置する電流センサーを使って設備の異常発生を自動的に検知できるため、初期導入コストを抑えられるという。2019年7月22日に発表した。
日立製作所が2019年10月に開始するのは、モーターで駆動しているプラント設備の異常発生を自動的に検知するサービス。制御盤に搭載、あるいは新たに設置する電流センサーを使い、モーターに流れる電流をAI(人工知能)を使って分析し、異常を検知する(図1)。
機器の異常検知には、機器の振動や温度などをセンシングして異常を検知するアプローチある。電流をセンシングする仕組みでは、センサー数が少なく、初期導入コストが抑えられるほか、遠隔監視によって保守コストの低減と設備の安定稼働を図れるとしている。
モーターで動作する設備の安定稼働に向けては、これまでは定期的な保守・点検で対応してきた。だが、熟練の保守員が巡回し、経験やノウハウをもとに点検し続けることが難しくなっている。
日立は、モーターの製造/メンテナンスにおける知見から、経年劣化によるモーター電流挙動の微小な変化を抽出。独自のAIにより、故障予兆を診断し、モーター関連設備の異常発生を自動検知できるようにした。熟練保守員の知見を継承し、安定的なプラント運用を支援できるとしている。