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エッジ領域でAIを活用するための業種別ソリューション、印ウィプロが発売

DIGITAL X 編集部
2019年8月21日

インドのITサービス企業ウィプロが、AI(人工知能)をエッジ領域に配置するためのソリューションを発表した。業種別に展開する。2019年8月15日に発表した。

 印ウィプロが投入するのは、各種データを発生源に近いエッジ領域においてAI(人工知能)で処理するためのソリューション。構築機関の短縮と開発コストの削減が図れるとする。米インテル製のAI技術を使い、同社のIntel Xeonスケーラブル・プロセサを採用している。

 ソリューションは業種別に展開する。まずは(1)エネルギー/ユーティリティー、(2)ヘルスケアの両市場に対応する。個別カスタマイズが可能だ。

 エネルギー/ユーティリティ向けのソリューションは「パイプ・スルース」と「表面亀裂検知」。パイプ・スルースはパイプラインの異常を自動で検知するもので、画像をAIでスキャンし、業界標準の「NASSCO PACP」基準に沿って、パイプの全セグメントを確認・評定・点数化する。

 表面亀裂検知は、建物や道路、舗道、橋梁といったインフラにおける亀裂をAIで検知しラベリングする。

 ヘルスケア向けは「メディカルイメージング」だ。X線スキャンやCTスキャンにおける関心領域および異常部分をAIで検知する。

 これらのうちパイプ・スルースについては、米コロンビア特別区の上下水道局が導入済みで、下水道網を点検している。同局の情報技術担当バイスプレジデントのトム・クチンスキー氏は、「点検の生産性を高め、経費を削減しながら全体的な異常検知率を高められる。既存のインテル製プラットフォーム上で稼働するメリットもある」としている。