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企業のDX推進を共創で支援するための施設「LINKSPARK」、NTT西日本が大阪に開設

DIGITAL X 編集部
2019年8月29日

企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を支援するための施設を、NTT西日本が大阪市に2019年8月26日に開設した。DXのテーマを設定するためのコンサルティングや、人材確保、実証実験のための環境などを提供する。同日に発表した。

 NTT西日本が開設した「LINKSPARK」は、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みを支援するため施設。共創(オープンイノベーション)によりDXを支援する(図1)。大阪市北区にある「グランフロント大阪」内に、2019年8月26日に開設した。

図1:「LINKSPARK」における共創のイメージ

 共創のための空間としてLINKSPARKは次の4つのスペースがある。(1)ディスカッションなどに使える「Meeting Field」、(2)デモの見学などができる「Play Field」、(3)リフレッシュや交流などに使う「Connecting Field」、(4)セミナーや勉強会などを開催する「Seminar Field」である(写真1)。

写真1:LINKSPARKの「Meeting Field」はディスカッション用のスペース

 DX推進に向けた支援策としては、(1)取り組むべきテーマを設定するためのコンサルティング、(2)DXをマネジメント・推進できる人材の確保と共創の確立、(3)実証実験に必要な環境、を用意する。

 テーマ設定のコンサルティングでは、業種別の専門人材であるビジネスコンサルタントが企業の課題を明確にし、ビジネスゴールに向けたテーマを設定する。NTT西日本のデジタルに強い人材がデザインシンキングにより、テーマを設定すると同時に最新技術の活用方法を具体化する。

 人材の確保と共創の確立では、データ分析や機械学習のノウハウを持つNTT西日本のデータサイエンティストやシステムエンジニアなどが企業のDXを進める。先進的な技術力を持つスタートアップ企業やパートナー企業などを紹介し、種々のビジネスにおける知見による共創を図る(図1)。

 実証実験のための環境の提供では、試用できるAI(人工知能)エンジンや機械学習、分析に用いる各種ソフトウェアとハードウェアを用意する。データを安全に保管するためのデータセンターとは閉域接続したり、LINKSPARKの試験環境を各種クラウドへ直接接続したりができるとしている。