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ネットでの化粧品を購入前に試せるAR機能、米Amazonに仏ロレアル傘下の企業が提供中

DIGITAL X 編集部
2019年9月2日

AmazonのEC(電子両取引)サイトで、化粧品を買う前に試せるAR(拡張現実)機能の提供が始まっている。自身の写真やモデルの写真を使って、化粧品の発色などをスマートフォン上などで確認できる。仏ロレアルグループの加ModiFaceが米Amazon.comに提供した仕組みで、日本でもロレアルの一部ブランドで利用できる。ロレアルの日本法人が2019年6月5日に機能の提供を発表した。

 Amazonの化粧品サイトで利用できるのは、化粧品の購入前に発色具合を試せる「バーチャルメイク」の機能。顧客自身の動画や写真に対し、選んだ化粧品で化粧したときの仕上がり具合をスマートフォン上などで確かめられる。

 利用者は、対象商品のページで「試す」ボタンをクリックし、メイクする対象を選択する。選べるのは、(1)スマホのカメラで撮ったライブ動画、(2)自分で撮影した写真、(3)予め用意されているモデルの写真の3つ。好みに合わせて色の濃さを調節したり色を切り替えたりしながら、選んだ画像に対し化粧した様子が確認できる(図1)。気に入れば、その場で購入できる。

図1:バーチャルメイクを利用する手順

 バーチャルメイクは、仏ロレアルグループに2018年3月に入ったカナダのModiFaceが開発した機能である。AI(人工知能)技術により、顧客が選んだ商品の色などを分析して読み取り、画面上で再現する。その色情報を基に、AR(拡張現実)技術を使って画面上の顔に投影することで、実際に化粧したような仕上がりを再現しているという。

 日本のAmazonでは、ロレアルの「ロレアル パリ」と「メイベリン ニューヨーク」「ニックス プロフェッショナル メイクアップ」の3つのブランドの口紅、計300点以上で利用できる。今後は、他の化粧品でもバーチャルメイク機能を利用できるようにしていく。