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グローバルに利用できる低価格ICタグなど、凸版印刷が3種を追加

DIGITAL X 編集部
2019年9月18日

流通・小売店舗が商品情報を管理するための低価格ICタグとして、読み取り精度と読み取り距離を高めた「汎用モデル」など3モデルを凸版印刷が2019年10月から販売する。2019年9月10日に発表した。

 凸版印刷は、流通・小売店舗が商品情報を管理するための低価格ICタグとして「SMARTICS-U」シリーズを提供している。2019年10月から、「グローバルモデル」「書類管理向けモデル」「汎用モデル」の3モデルを寸法違いなどを含めた計6種類を追加する(写真1)。

写真1:低価格ICタグ「SMARTICS-U」シリーズに追加される3モデル・6種類

 グローバルモデルは、ICタグが利用する周波数帯として860Mhzと915Mhzとに対応したもの。860MHz帯は欧州などで、915MHz帯は米国や中国などで使用されている。グローバルモデルは、915MHz帯での性能に優れるものの、860MHz帯でも915MHz帯向けの従来品並みの性能で利用できるようにした(図1)。一般的なICタグは、いずれか一方の周波数帯に最適化されているという。

図1:「グローバルモデル」と従来製品の通信性能の比較。860MHz帯でも915MHz帯の従来品並みの性能が出せる

 書類管理向けモデルは、ICタグを装着した紙やクリアファイルを2~3mmの間隔で複数重ねても、一括で読み取れるようにしたもの(写真2)。書類や資料の管理における業務の効率化や省人化を支援する。従来のUHF帯のICタグは、複数のICタグを至近距離で重ねると読み取れなかった。

写真2:「書類管理向けモデル」では複数の紙やクリアファイルを重ねても一括で読み取れる

 汎用モデルは、従来品と比べ読み取り精度や読み取り距離を高めたもの。最新ICの採用で実現した。

 各モデルの価格は、1ロット1億枚の場合で1枚当たり4円台から。