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人型のAIアシスタントを開発するためのSDK、クーガーが提供

DIGITAL X 編集部
2019年10月2日

デジタルサイネージやタブレットに表示する人型のAI(人工知能)アシスタントを開発するためのSDK(ソフトウェア開発キット)を、自律テクノロジーを手がけるクーガーが提供している。人の表情やジェスチャー、発話に対して、どう反応するかをJavaScript言語でプログラミングできる。2019年9月18日に発表した。

 自律テクノロジーを手がけるクーガーの「Connectome(コネクトーム)SDK」は、デジタルサイネージやタブレットなどの画面上に表示する人型のAI(人工知能)アシスタントを開発するためのSDK(ソフトウェア開発キット)である(写真1)。企業や個人による人型AIアシスタントの開発や機能拡張を可能にする。

写真1:デジタルサイネージやタブレットに表示できる、人型のAIアシスタントの例。「Connectome SDK」を用いて開発できる

 Connectome(コネクトーム)SDKは、3D(3次元)モデリングされた「バーチャルヒューマン」を搭載し、表情や体の動きを使ったリアルタイムのコミュニケーションを可能にする。端末の前にいる人の表情や身体の大きさ、発話などを認識するための画像認識や音声認識などのAIモジュールも搭載する。

 利用できるプログラミング言語は、JavaScriptで、カメラで撮影し認識した物体、人の表情やジェスチャー、あるいはマイクで認識した音声に対し、バーチャルヒューマンに、どう行動させるかを記述する(図1)。

図1:Connectome SDKの仕組み。水色の部分がプログラミングできる部分

 バーチャルヒューマンは「感情値」を持っており、コミュニケーションに伴って値が変化する。その感情値に画像/音声の認識結果を組み合わせる。

 外部API(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)との連携機能がある。天気やWebなどの検索や、メッセージ送信、スケジュール登録などもできる。

 今後は、プログラミングなしに人型AIアシスタントの行動をカスタマイズできるGUIツールの提供も予定する(図2)。

図2:提供予定のGUIツール。人型AIアシスタントの行動をカスタマイズできる