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サブスクリプションビジネスの実行に必要な機能を提供するSaaS、NTT Comが開始

DIGITAL X 編集部
2019年10月3日

サブスクリプション(継続課金)型ビジネスを実行するための機能を提供するSaaS(Software as a Service)をNTTコミュニケーションズ(NTT Com)が2019年9月30日から始めている。顧客管理や課金・請求などの機能を提供する。同日に発表した。

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)が2019年9月30日に始めた「Subsphere」は、サブスクリプション(継続課金)型ビジネスを手がける事業者を対象にしたSaaS(Software as a Service)。商品・顧客・注文・契約・課金・請求などを管理するバックオフィス機能を提供する(図1)。

図1:「Subsphere」は、サブスクリプション(継続課金)型ビジネスのためのバックオフィス機能を提供するSaaS(Software as a Service)。同社ホームページより

 Subsphereには、「TypeA」と「TypeB」の2種類がある。TypeAは、NTTコムウェアが提供するサブスクリプション管理基盤を使うSaaSで、バックオフィス機能のみを提供する。定額制や従量制、それらの組み合わせといった課金の仕組みのほか、キャンペーン割引や、料金の請求先の分割といった機能を提供する。

 既存システムと連携するためのAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)や、CSVファイルをやり取りする機能がある。顧客データベースなど既存システムを使いながら、既存サービスをサブスクリプション化できる。決済代行会社との連携などにも対応する。

 TypeBは、ビープラッツが提供するサブスクリプション管理基盤を使い、フロント機能を含めて提供する。オンラインストアや会員向けWebページなどの顧客接点を設置できる。仕入先や販売パートナーとのデータ連携が可能だ。ただし、既存システムとの連携機能はオプションになる。

 TypeA/Bとも、サービス提供用のサーバーは日本国内に制限する。法制度上の理由などから国内にデータを保管しなければならないケースに対応できるほか、海外にあるサーバー比べ、接続の遅延を抑えられる。

 今後は、たとえばIoT(Internet of Things:モノのインターネット)機器をサブスクリプション型で提供する際に、エンドユーザーの利用頻度に応じた従量課金などができるように、NTT ComのIoT基盤との連携機能などを開発する。決済手段の高度化などの機能強化も図る予定である。

 Subsphereの利用料金は、TypeAは初期費用が400万円(税別、以下同)から、月額料金が20万円から。TypeBは初期費用が150万円から、月額料金は15万円からになる。