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チャットと通訳者を併用できる多言語対応の通訳サービス、コニカミノルタが提供へ

DIGITAL X 編集部
2019年10月18日

金融機関や行政などの窓口業務での利用を想定した多言語対応の通訳サービスを、コニカミノルタが2019年中に開始する。機械翻訳によるチャットと、通訳者と会話するビデオ通話とを併用できる。2019年10月8日に発表した。

 コニカミノルタが2019年中に開始する多言語通訳サービスは、金融機関や行政、不動産、調剤薬局など専門性が高い各種の窓口業務を対象にしたもの。窓口の担当者と日本で暮らす外国人や観光客との対話を支援し、窓口業務の効率化を図ると同時に、訪れた人の不安を取り除けるとする。

 通訳の形式は、機械翻訳によるチャット形式と、通訳者と会話するビデオ通話形式を併用できる(写真1)。いずれも窓口担当者が、タブレット端末などを使って利用者との会話に利用する形を想定している。

写真1:機械翻訳によるチャット形式(左)と、通訳者と会話するビデオ通話形式を併用できる

 ビデオ会話での通訳は基本、24時間対応するが、プランや対応言語によって対応時間が異なる。チャット形式と併用すれば、より正しい情報をもとに会話ができるとする。チャットによる会話ログを保存する機能を持ち、トラブル防止にもつなげられる。

 対応する言語は、法務省が策定した「外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策」に必要な言語を含む13言語。標準言語としては、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、ポルトガル語、スペイン語に対応。残りのベトナム語、タイ語、ロシア語、タガログ語、ネパール語、インドネシア語、ヒンディー語、フランス語はオプションになる。

 機械通訳では、日本語の翻訳の質を高めるために、情報通信研究機構(NICT)が開発した音声翻訳エンジンを対応言語の一部で利用している。業界ごとの専門用語を登録した「辞書機能」も装備する予定だ。