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製造現場の設備と人の状況を可視化するIoTアプリケーション、日立ソリューションズ東日本が発売

DIGITAL X 編集部
2019年10月24日

製造業の生産性を高めるために、現場の設備と人の稼働状況を収集・可視化するIoT(Internet of Thingsモノのインターネット)アプリケーションを日立ソリューションズ東日本が発売した。設備と人の動きを合わせて見ることで、生産性向上への改善策の策定が容易になるという。2019年10月16日に発表した。

 日立ソリューションズ東日本の「WellLine」は、製造現場における稼働率の向上のためのアプリケーション。設備の稼働状況に加え、現場で働くスタッフの位置と作業状況も収集することで、設備の稼働状況と人の作業の関係を可視化・分析できる。両者を比較し、タイムラグを確認することで生産性低下の要因が発見しやすくなるとしている。

 設備の稼働データは、パトライト製の無線データ通信システム「AirGRID」で取得。人の作業状況は、サイコロ型のIoTデバイス「電子サイコロ」(日立ソリューションズ製)で取得する。

 電子サイコロは、サイコロの面に、たとえば「段取」「積込」「交換」などの作業内容を設定することで、どの面を上に向けるかで、どの作業中かがデータとして取得できる。電子サイコロをスタッフが持ち歩くことで、フロア内のどの区画にいるかが把握できる。

 収集したデータはクラウドに送信・格納する。データは設備の稼働状況を表示する「アンドン」形式や、設備の状況と人の作業の関係を表す「人・設備チャート」として表示できる。

 これらの表示内容は、フロアを俯瞰するために大型ディスプレイに表示したり、製造現場から離れたオフィスや外出先から確認したりが可能である。