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ヤマザキマザック、自社工作機械の保守サービス「Mazak iCONNECT」にファナック製ロボットの保守診断を連携
工作機械大手のヤマザキマザックは自社製工作機械の保守サービス「Mazak iCONNECT(アイコネクト)」において、同じ工場内で稼働するファナック製ロボットの保守診断との連携を図る。2020年4月から提供を開始する。2019年11月25日に発表した。
ヤマザキマザックの「Mazak iCONNECT(アイコネクト)」は、同社製工作機械を対象にした保守サービス。IoT(Internet of Things:モノのインターネット)の仕組みを使い、工作機械とマザックのサポートセンターを接続することで、予期せぬ機械の停止を防ぎ、万一の停止時には早期復旧を図る。機械の使い方や加工方法もサポートする。
一方、ファナックの「ZDT(ゼロダウンタイム)」は、ファナック製ロボットを対象にした保守診断機能。今回、iCONNECTとZDTを連携し、「ZDT on Mazak iCONNECT」として提供する。利用企業は、iCONNECTを通して、ヤマザキマザック製の工作機械と、それに連結するロボットを含む生産システムとしての保守サービスを受けられるようになる。
対象になるロボットには、ヤマザキマザックが自動化オプションとして販売するファナック製ロボットのほか、利用企業やインテグレーターらが導入しヤマザキマザックの機械に連結したファナック製ロボットも含まれる。
iCONNECTとZDTは、いずれも米シスコシステムズ製のネットワーク環境上で実現されている。そのためすでにiCONNECTを採用している企業でれば、新たな通信機器やインターネット接続を追加することなくZDT on Mazak iCONNECTを利用できる。
製造現場では、労働人口の減少や熟練作業者の不足といった課題の解決と、さらなる生産性向上に向けて、ロボットを使った自動化への取り組みが進んでいる。一方で、ロボット1台のトラブルが長時間の生産停止につながる可能性もあるため、ロボットを含めた保守サービスのニーズが高まっているという。