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気象状況を遠隔地から監視するためのIoTパッケージ、西菱電機が自治体などに向け発売

DIGITAL X 編集部
2019年12月13日

遠隔地の気象状況をIoT(Internet of Things:モノのインターネット)で監視するためのパッケージ製品を西菱電機が2019年12月11日に発売した。気象観測センサーとIoTプラットフォームを組み合わせて提供する。自治体の観測局増強や、農業の露地栽培における環境計測などを想定する。同日に発表した。

 西菱電機が発売した「気象観測IoTパッケージ」は、遠隔地の気象状況をセンサーを使って監視するための製品。屋外に気象観測センサーを設置し、取得した気象データをクラウド上に蓄積し、遠隔地からの監視・閲覧を可能にする(図1)。

図1:「気象観測IoTパッケージ」のサービスイメージ

  2019年は、台風による暴風や豪雨など自然災害が多発した。そのため西菱電機では気象観測IoTを、自治体による気象観測局の対象箇所の増設や、露地栽培を行っている農家の環境計測といった用途に提案したい考えだ。

 気象観測IoTパッケージは、屋外に設置する気象観測センサーと、同センサーと連携するIoTプラットフォームからなる。気象観測センサーは、1つのセンサーで、温度、湿度、雨量、風向、風速、照度、紫外線の7種類のデータを収集できる。収集したデータは3G回線を使ってクラウド環境にあるIoTプラットフォームに送信する。

 利用者はPCとインターネット環境を用意することで、遠隔地から気象データを監視したり閲覧したりできる。しきい値を超えればメールで通知することもできる。

 気象観測IoTパッケージの価格は、IoTセンサー機器と、センサーをネットワークに接続するためのIoTゲートウェイがそれぞれ1台の場合に、機器の初期費用が19万5000円、IoTサービスの利用料が1台あたり月額3000円である。