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農業のノウハウを共有するためのコミュニティサービス、SBテクノロジーらが開始

DIGITAL X 編集部
2019年12月23日

世代を超えて農業に関するノウハウを共有するためのオンラインコミュニティサービスを、SBテクノロジーが農業ITサービスを手がけるリデンと共同で開始した。2019年12月20日に発表した。

 SBテクノロジーとリデンが2019年12月20日に開始した「農家コミュニティ」は、若手農家や熟練農家などをつなぎ、農業に関する各種ノウハウの共有や伝承を支援するためのサービス(図1)。土づくりのノウハウや病虫害の状況、災害対策、販路開拓といったトピックスを用意し、若手農家から熟練農家、有識者などが意見交換できるようにする。

図1:「農家コミュニティ」が提供するサービスの画面例

 農家コミュニティは、農業向けサービス基盤「AGMIRU(アグミル)」の一サービスとして追加する。AGMIRUは、データを活用した農業経営を実現するための基盤だ。2019年8月末にリニューアルし、現在は「AGMIRU(β版)」として提供。農家と各種資材の提供者、および消費者を結びつける機能などの開発を進めている。

 その過程で、農業の現場には若手と熟練者がつながれる場所がなくノウハウ継承が難しい課題を確認できた。若手は「ノウハウを教えてほしいが熟練農家とつながりがない」とし、熟練者は「自身のノウハウを若手に教えたい」と考えているという。

 こうした課題を解消するために農家コミュニティでは、トピックをグループ分けし、必要な情報にたどり着きやすくした。既存のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)型の画面では、「タイムラインで過去の情報が流れていってしまう」「過去の情報を探すのに時間がかかる」など情報の検索性に課題があるとしている。