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生産設備や作業員の稼働状況をカメラ画像から見える化する中小製造業向けサービス、テクノアが発売へ

DIGITAL X 編集部
2020年1月16日

ネットワークカメラと連携し工作機械(CNC)や作業員の動きなどを可視化するソフトウエアを、中小製造業向け生産管理パッケージソフト「TECHS」シリーズなどを開発するテクノアが2020年3月2日に発売する。中小製造業向けに1カ月当たりの利用料を2000円に抑えた。2020年1月14日に発表した。

 テクノアが発売する「A-Eyeカメラ」は、生産設備や作業員の稼働状況を可視化するためのソフトウェア。生産現場に設置したネットワークカメラで工作機械や従業員を撮影し、その画像をクラウド上のAI(人工知能)で分析することで、機械の稼働状況や従業員の作業状況を見える化する(図1)。

図1:「A-Eyeカメラ」による見える化の例

 カメラで撮影するのは、工作機械に取り付けた積層信号灯や工作機械の制御パネルなど。これによりセンサーなどでデータを取得するための配線などが不要になるため、生産現場を見える化するシステムを低コストで構築できるとしている(図2)。

図2:カメラで積層信号灯などを撮影するため工作機械との配線接続は不要で、離れた場所からでも利用できる

 一般に工作機械の稼働実績を収集するには、積層信号灯に光センサーなどの機器を取り付けるか、工作機械の制御板の回路から信号を直接検出する機器を取り付けるかといった方法が採られている。こうした方法では、工作機械と機器の接続などが複雑で、かつ機器からのデータを集めるための配線などが必要で、それらがシステム導入費用を押し上げる要因になっているという。

 テクノアは、中小製造業のための生産管理パッケージ「TECHS」シリーズや、生産現場の改善を図るIoTソリューションなども提供している。

 A-Eyeカメラの価格は30万円(税別、以下同)で、クラウドなどの月額利用料がネットワークカメラ1台当たり2000円。