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IoTのエッジ端末に独自のAIモデルを実装するための開発キット、マクニカが提供

DIGITAL X 編集部
2020年1月31日

IoT(Internet of Things:モノのインターネット)のエッジ端末に独自のAI(人工知能)モデルを実装するための開発キットをマクニカが2020年1月24日から提供している。製造業におけるIoTの用途として、状態監視や異常検知、予知保全などを想定する。同日に発表した。

 マクニカは、インダストリアルIoTに向けたエッジ端末「SENSPIDER(センスパイダー)」を提供している。今回、SENSPIDERに独自のAI(人工知能)モデルを搭載するための開発キットである「SENSPIDER Developers Package」を発売した。

 SENSPIDERは、センサーデータをAIを使って解析できるエッジコンピューティング端末である。SENSPIDER Developers Packageを使うことで、それぞれの用途に最適化した独自のAIモデルを開発・搭載することで、より精度の高いシステムの構築が可能になる。

図1:独自のAIモデルを使ったエッジコンピューティングを可能にする

 センサーデータを高速にサンプリングしSENSPIDER上でAIモデルによる処理までを完結することで、振動センサーなどと組み合わせた状態監視や、異常検知、予知保全などが実現できるとしている。

 SENSPIDER Developers Packageは、SENSPIDERのユーザーサポートサイトから無償にてダウンロードできる。ユーザーが開発したアルゴリズムをSENSPIDERに実装するのに必要なAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)を用意する。データ処理・AI推論モデルはPythonスクリプトで実行する。

 なおマクニカでは、SENSPIDERのための独自AIモデルの受託開発サービスも提供している。