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AIの導入から運用までを支援・代行するサービス、FRONTEOが発表

DIGITAL X 編集部
2020年2月3日

AI(人工知能)の導入支援から運用代行までを対象にしたサービスを自然言語処理用のAIエンジン「KIBIT(キビット)」などを開発するFRONTEOが開始した。同サービスの提供に当たりカスタマーサクセス事業本部を置き本格稼働させた。2020年1月30日に発表した、

 FRONTEOは、自然言語処理用のAI(人工知能)エンジンの「KIBIT(キビット)」などを開発・提供するAIベンチャー企業。今回、カスタマーサクセス事業本部が本格的に始動したことで、AI利用の支援および運用・保守サービスを開始した。同社の専門家がサポートする。

 カスタマーサクセス事業本部が提供するサービスは、(1)コンサルティング、(2)データサイエンス、(3)企画・保守・運用の3つの軸からなる(図1)。このうち(1)と(2)はKIBITなどAIの導入を支援するサービスで、(3)が導入後の運用・保守を支援するサービスだ。

図1:FRONTEOのカスタマーサクセス事業本部が提供するサービスの範囲

 企画・保守・運用サービスでは、AI利用企業からの問い合わせ件数やその内容、システムの利用履歴、アンケートなどから運用段階の課題を把握し、解決策を提案する。具体的には、教師モデル作成、メールレビューの代行、教師データ探索、運用代行のサービスを用意する。

教師モデル作成 :教師モデルの精度を検証し、既存の教師モデルをチューニングしたり新たな教師モデルを作成したりする
メールレビュー代行 :AIによるメールの自動監査システム「Email Auditor」を使い、不正の再発防止や早期発見などの監査業務を請け負う
教師データ探索 :教師データが不足している際に、利用企業の実データから教師データになるデータを探索する
運用代行 :AIシステムの運用を常駐またはスポットで代行する

 FRONTEOによれば、AIの活用が実装段階に移行しているものの、高度なスキルを持つ人材が社内にいなかったり担当者が多忙だったりとの理由から十分な効果を得られないケースも少なくない。同社は、運用段階のAIシステムを対象にしたサービスを強化することで、AIのビジネスへの活用を支援したいとしている。