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小規模ビルの省エネ化を支援する管理システム、アズビルが発売

DIGITAL X 編集部
2020年2月4日

小規模ビルにおける省エネを支援するビル管理システムを計測・制御機器メーカのアズビルが2020年1月31日に発売した。既存のビル管理システムを一新し、建物のエネルギー消費量を可視化する機能を強化した。同日に発表した。

 アズビルが2020年1月31日に発売した「SmartScreen2」は、小規模建物を対象にしたビル管理システムの最新版。オフィスビルや病院などにおける空調や照明といった設備を監視したりエネルギー消費量を管理したりを可能にする。各設備は液晶タッチパネルを使って監視・制御する(写真1)。

写真1:「SmartScreen2」(専用盤タイプ)の外観

 従来の「SmartScreen」は、1988年の発売で、延床面積5000平方メートル規模の建物に1万台以上導入されているという。SmartScreen2では省エネルギーの推進を支援する機能を強化した。建物内のエネルギー消費をトレンドグラフや日報・月報・年報として可視化できる(図1)。

図2:SmartScreen2の各種画面例(アズビルの製品紹介ページより)

 省エネ以外では、ビル内の各所で発生する警報などを集中管理する「アナンシエータ画面」を用意した。各階・各室の空調や照明など設備の稼働状態を一覧表示できる。登録したスケジュールに沿って機器を運行する機能もある。

 SmartScreen2には、単独で設置できる「専用盤タイプ」と、制御盤などに組み込む「自立盤組込みタイプ」がある。いずれも10.4インチの液晶画面を採用した。専用盤タイプの大きさは縦・横とも300mmである。

 SmartScreen2の価格は90万円(税別、工事費別)から。アズビルは年間600台以上の販売を目指す。