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ビジネスへのブロックチェーン適用を検証する環境、NTTテクノクロスが提供

DIGITAL X 編集部
2020年2月25日

ビジネスにブロックチェーン(分散台帳)技術を活用することの効果を検証するための環境を、NTTテクノクロスが2020年3月6日から提供を始める。同社におけるブロックチェーン関連製品の開発や実証実験の支援などで得た知見をもとに、PoC(Proof of Concept:概念検証)に必要な環境を用意する。2020年2月4日に発表した。

 NTTテクノクロスの「ContractGate PoC Service(コントラクトゲート ポック サービス)」は、ブロックチェーン技術を使ったビジネスの立ち上げを検討している企業が、PoC(Proof of Concept:概念検証)の実施に必要な環境をクラウドサービスとして提供するもの。

 具体的には、(1)ブロックチェーンの動作を可視化するツール「ContractGate/Monitor」と、(2)ブロックチェーン技術を使った電子チケットの取引管理ツール「ContractGate/Pass(パス)」の機能をクラウドサービスとして提供する。

 ContractGate/Monitorは、ブロックチェーンのブロック生成や、情報の管理状況などをリアルタイムにグラフや図で表示する。ContractGate/Passでは、 チケット売買などの流通管理や、利用者間でのチケットの正当な譲渡を可能にする。ContractGate PoC Serviceの利用企業は、これらを使ったPoC環境を短期間にPoCを開始できるとしている。

 取引台帳を分散管理するブロックチェーン技術は、耐改ざん性の高さやトレーサビリティ(追跡可能性)といった特徴をもち、種々の取引管理などへの適用が検討されている。ただNTTテクノクロスによれば「技術的な課題や、開発・検証などのコスト問題などから、なかなか実用化には至っていないのが実状」である。

 ContractGate PoC Serviceの利用料金は500万円から。2カ月間からの利用になる。NTTテクノクロスは別途、PoC適用支援や、業務アプリケーションのプロトタイプ開発、環境準備などにも対応する。