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製造装置用アルミフレームの設計ソフトウェア、ミスミグループが無償提供
2020年2月27日
製造装置などのアルミフレームを設計するためのソフトウェアを、機械部品や工具などを扱うミスミグループが2020年2月12日から無償で提供している。設計データから製造価格の見積もりや、ミスミのWebサイト経由で発注ができる。
ミスミグループが無償提供を始めた「MISUMI FRAMES」は、アルミフレーム専用の設計ソフトウェア。ミスミ自身の実績と経験に基づき自社開発した。マウス操作でアルミフレームを設計でき、ソフトウェア上での見積もりやWebサイト経由での製造発注までをカバーする。一般的なCAD(コンピューターによる設計)ツールを使うよりも、設計から発注までにかかる時間を最大90%短縮できるとしている。
アルミフレームの設計では、フレームの組み立てに必要な締結部品の選定が難しく、その部品点数を数える必要があった。MISUMI FRAMESでは、大きく2つの機能で設計時間の短縮は図っている。
1つは、アルミフレームの組み立てに必要なナットやブラケットなどの部品データを搭載していること。従来は、各部品のCADデータを取得し取り込む必要があった。
もう1つは、商品型番や図面、部品表の自動作成機能だ。設計にあわせて商品型番が自動で作成することで、設計変更時に型番を変更する手間を不要にした。組立図面や部品表も自動で作成できるため、型番や数量の間違いといった作業ミスも防げるという。
設計対象のアルミフレームは、各種生産装置の外装、作業台や設備機器などの重量物を設置する架台の骨組みなどに使われている。産業用ロボットの普及により、作業者の安全を確保するための柵としての用途が拡大している(図2)。鉄製フレームに比べ短納期で調達できるのも特徴である。