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来店者が自分のスマホで決済するレジなし店舗、NECが開発

DIGITAL X 編集部
2020年3月5日

来店客が自分のスマートフォンを使って商品をスキャンし決済するレジなし店舗の仕組みをNECが開発し、2020年4月から販売する。2020年2月6日に発表した。

 NECが開発した「セルフスキャンショッピング」は、店頭のレジ端末を不要にする仕組み。顧客に提供するスマートフォン用アプリケーションと、事業会社の基幹システムや顧客管理システムなどと連携するためのAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)で構成する。

 セルフスキャンショッピングでは、顧客に専用アプリを自身のスマホにインストールしてもらい、商品購入時にはスマホの内蔵カメラで商品バーコードをスキャンしてもらう。支払時は、アプリに表示されるバーコードをレジで読み取ることで決済する(図1)。支払いは現金とクレジットカードに対応する。

図1:セルフスキャンショッピングの利用イメージ

 NECは今後、7月をめどに顧客の利便性を高める機能を順次追加する予定だ。スマホ内でのクレジットカードおよび電子マネーでの決済やセキュリティ対策、AI(人工知能)やAR(拡張現実)の活用などである。

 小売業界は労働人口の減少に伴い現場の業務負荷が増大している。セルフスキャンショッピングは、店頭業務の効率を図るとともに、買い物での顧客の待ち時間短縮を図れるとしている。

 セルフスキャンショッピングのライセンス価格は1店舗当たり100万円。企業ライセンスの価格は別途相談としている。今後3年間でライセンス費用のみで3億5000万円の販売を目標にする。