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閉域網でのデータ流通やリソースを確保できる専有型IoT基盤、NTT Comが提供

DIGITAL X 編集部
2020年3月5日

利用企業が占有できるIoT(Internet of Things:モノのインターネット)の基盤サービスをNTTコミュニケーションズ(NTT Com)が2020年2月17日に提供を開始した。閉域網によるデータ流通や、サーバーのCPUやメモリーなどを専有的に確保できる。同日に発表した。

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)の「Things Cloud Private」は、同社のIoT(Internet of Things:モノのインターネット)基盤「Things Cloud」における専有型のプランである。

 Things Cloudは、IoTデータの収集から可視化、分析、管理などの機能を提供するプラットフォームサービス。各種プロセスをプログラミングなしに構築するための機能やテンプレートを用意する。これまではマルチテナント型での提供のみだった。

 Things Cloud Privateで専有できるのは、閉域網接続とサーバーリソース(CPUやメモリーなど)。加えて、利用企業が求めるカスタマイズにも対応する(図1)。

図1:「Things Cloud Private」における専有のイメージ

 閉域網接続では、たとえば製造業の工場が扱う機密性が高いデータなどの通信が可能になる。同社の「インターコネクトサービス」経由で、センサーとIoTプラットフォームや、企業の拠点、同社のデータ基盤「Smart Data Platform(SDPF)」を含む各種クラウドサービス、他社ネットワークなどを接続する。

 サーバーリソースは、利用企業のニーズに合わせて必要な規模のリソースを確保する。繁忙期などに合わせた変更もできる。

 カスタマイズでは、特定ポートやIPアドレスの接続制限、ユーザーインタフェース画面の変更などに応じる。機器との通信用プロトコル「MQTTS」やアクセス認証のプロトコルである「OAuth2.0」などを使った個別アプリケーションの開発やセキュリティの確保などができる。

 Things Cloud Privateの提供価格は要問い合わせとしている。