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「健康」を軸に個人と企業をマッチングするスマホアプリサービス、TISが提供

DIGITAL X 編集部
2020年3月9日

健康に関心がある一般消費者と、関連製品を販売する企業のマッチングを支援するスマートフォン用アプリケーションを使ったサービスをTISが2020年3月末から開始する。サービス開始に先立ち、小売業者やメーカーなどの参画者の募集を開始している。参画者は、同アプリから得られる利用者のデータを活用できる。2020年3月3日に発表した。

 TISが2020年3月末に開始する「ASTARI(アスタリ)」は、健康志向が高い一般消費者と、彼らを顧客に持つメーカーや小売業者などのマッチングを支援するサービスである(図1)。

図1:「ASTARI」が提供するサービスの全体像

 「ASTARI」のスマートフォン用アプリケーションは、一般消費者は無料で利用できる。同アプリを使って、歩数や体重、食事内容などのヘルスケア情報を管理する。歩数に応じた「ASTARIマイル」を付与し、獲得したマイル数に応じて同サービスに参画する企業からの特典が得られる仕組みを用意する。スマホでの決済機能も2020年夏以降に提供する予定である。

 一方、サービスに参画する企業は、ASTARIの使用で得られる、さまざまなデータを個々人の許諾を得たうえで分析できる。趣味・嗜好から新たなペルソナ像を想定したり、購買や離反を予測したりが可能になり、個々の消費者に最適なタイミングで自社の商品/サービスを提供できるようになるとしている。

 参画企業に対しTISは、データを活用した分析および施策・立案も支援する。消費者の健康に関する行動に対し「お得」で「プレミアム」な体験を提供し参画企業との関係強化を図るとしている。

 参画企業としてはすでに、スポーツ用品小売チェーンのヒマラヤ、ドラッグストアなどを展開する大屋、不動産事業を含む健康スポーツ・福祉・飲食などを手がける三福ホールディングスが決まっている。

 ASTARIのサービス利用料は、本サービスを使って支払われた料金の一部(数%)と、データ分析サービスの利用料の合算になる。