IoTデバイスの開発支援サービス、日立ソリューションズ・テクノロジーが開始

　日立ソリューションズ・テクノロジーの「IoTデバイス開発ソリューション」は、IoT（Internet of Things：モノのインターネット）対応のデバイスを対象に、その仕様の提案から開発、検証、製造、品質保証、保守サポートまでを支援するサービスである（図1）。設計開発と製造の委託先をまとめることで、利用企業は管理コストの低減が測れるとする。

図1：日立ソリューションズ・テクノロジーの「IoTデバイス開発ソリューション」の全体イメージ

　たとえば、仕様提案から開発に向けては、IoTデバイスが接続する上位システムとのインタフェースを考慮し、データの送受信に必要な帯域や処理速度などを最適化した仕様を提案し、それに沿ったハードウェアとソフトウェアを設計・開発する。

　ソフトウェア領域では、基本ソフトウェア（OS）からアプリケーションソフトウェアまでをカバーする。AI（人工知能）や音声認識・音声合成、生体センシングなどの技術を組み合わせ、デバイス側でデータを処理するエッジコンピューティングなどにも対応する。

　製品になってからも、採用した電子部品の確保が難しくなれば、設計変更などによりIoTデバイスを長期間、供給できるようにする。そのための設計図なども保管するという。

　日立ソリューションズ・テクノロジーによれば、IoTデバイスの数が増えるに伴って収集・分析するデータ量が増え、ネットワークやサーバーへの負荷が高まっている。それらを回避するためにエッジコンピューティングへの期待も高まっている。

　エッジコンピューティングにおいては、センサーや機器情報などのデータ処理やサーバーへのデータ送信仕様などを、システムの仕様に合わせて最適化したIoTデバイスが必要になるとしている。

　IoTデバイス開発ソリューションの価格は、個別見積もりである。