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東京メトロ、銀座線・渋谷駅構内の混雑状況を車内ディスプレイに表示
2020年3月17日
東京メトロ(東京地下鉄)は、銀座線の渋谷駅構内の混雑度をセキュリティカメラの映像から解析し銀座線の車内ディスプレイに表示する実証実験を2020年1月23日から開始している。同日に発表した。
東京メトロ(東京地下鉄)が実施しているのは、混雑状況を見える化するための実証実験。これまで列車の混雑度をホームページで提供するなどしてきた。今回は、駅の混雑度を列車の乗客に伝える。対象は銀座線の渋谷駅で、同駅の混雑度を銀座線内を走る列車内のディスプレイ「トレインビジョン」(三菱電機製)に表示する(図1)。
表示する混雑度情報は、銀座線渋谷駅のホームや改札、エスカレーター、階段の混み具合(図2)。混雑度は「空いている」「混雑している」「かなり混雑している」の3段階で表示する。混雑度情報は、銀座線の浅草駅、上野駅、表参道駅のそれぞれの停車時に更新する。
混雑度は、駅に設置したセキュリティカメラの映像を解析して求め、そこから構内図上に表示する画像データを作成する(図3)。混雑度の解析に用いるセキュリティカメラの映像データは、個人が特定されない画像データに変換して用いており、解析終了後は自動で削除する。混雑度の解析装置には外部からはアクセスできないという。
実証実験の結果を元に、さらなる混雑状況の見える化に取り組んでいく予定だ。
企業/組織名 | 東京メトロ(東京地下鉄) |
業種 | 交通 |
地域 | 東京都台東区(本社) |
課題 | 駅の混雑度などを見える化し乗客に届けたい |
解決の仕組み | セキュリティカメラの画像を解析し混雑度を測り、その結果を車内のディスプレイに表示する |
推進母体/体制 | 東京メトロ |
活用しているデータ | 駅に設置したセキュリティカメラの映像 |
採用している製品/サービス/技術 | カメラ映像から混雑度を解析する技術、映像に映った個人のプライバシーを確保する技術など |
稼働時期 | 2020年1月23日 |