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22歳以下対象の「U-22プログラミング・コンテスト2020」、IPA未踏事業などへの推薦に加え起業支援も

DIGITAL X 編集部
2020年4月2日

22歳以下を対象にしたプログラミングコンテスト「U-22プログラミング・コンテスト」が2020年も開催される。若手の発掘・育成が目的で、第41回目となる今回のテーマは「行くぞ!‘MIRAI PASS’」。経済産業大臣賞の受賞者は、従来のIPAの未踏事業/孫正義育英財団への推薦に加え、起業も支援する。賞金も40万円から50万円に増やした。

 「U-22プログラミング・コンテスト」(主催:U-22プログラミング・コンテスト実行委員会)は、若いIT人材を発掘・育成を目的にするコンテスト。開発言語やジャンルは問わないが、実際に稼働することが求められる。

 コンテストの参加資格は、22歳以下(1998年4月2日生まれ以降)で、チームでの参加もできる。チーム参加の場合は、メンバーの半数以上が22歳以下、かつチームの代表者も22歳以下でなければならない。23歳以上のメンバーも同じ学校に所属する学生が条件になる。

 「全国・高校生プログラミング・コンテスト」として1980年に開催したのが最初。40周年を迎えた前回に、最高賞の経済産業大臣賞の副賞を40万円にしたほか、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が実施する未踏事業や、孫正義育英財団への推薦をするとした。未踏事業、孫正義育英財団はいずれも前例のない領域での若手人材の育成に取り組んでいる。

 今回は、経済産業大臣賞の副賞を50万円にしたほか、IPA未踏事業/孫正義育英財団への推薦に加え、ベンチャー支援柵を展開する「Open Network Lab」に推薦し、起業前後の支援策も追加した。

 2020年4月1日に応募要項が発表され、公式Webサイトが開設された。応募期間は7月1日から8月31日までで、「総合」「プロダクト」「テクノロジー」「アイデア」の4分門で審査する。10月18日に最終資産をし結果を発表。翌19日に経済産業大臣賞と商務情報政策局長賞の表彰式を開催する予定である。

 なお2019年の第40回の経済産業大臣賞は、総合部門は開成中学校の上原 直人 氏が開発した「Blawn」が受賞した。静的型付けコンパイル型言語で、実効速度などの性能の高さを含め「人間にとっての扱いやすさ」を最も重要視して開発したという。

 機能性やアルゴリズム面などを評価する「テクノロジー」部門は、東海大学の大門 巧 氏が開発したブラウザ上で動作するDNCL処理系「Tetra」が、有用性や芸術性などを評価する「プロダクト」部門は、ECCコンピュータ専門学校の眞部 智也 氏が開発した異なるジャンルの要素を持つゲーム「LOCUS」が、それぞれ受賞した。

 独創性や将来性などを評価する「アイデア」部門は、Hope International Academy Okinawaの冨田 晴生 氏が開発した元素を用いた早押しゲーム「Capture the Elements」が受賞している。