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人のデータを扱う研究の妥当性を審査する「生命科学研究倫理審査委員会」、日本ユニシスが設置

DIGITAL X 編集部
2020年4月16日

人から得られるデータを取り扱う研究を対象に、その妥当性の審査に向けた「生命科学研究倫理審査委員会」を日本ユニシスが2020年3月に設置した。センサーデータなど人から収集したデータを扱う研究分野の広がりを踏まえ、医学系に留まらず、研究全般の審査体制の整備を目指す。2020年4月13日に発表した。

 日本ユニシス2020年3月に新設した「生命科学研究倫理審査委員会」は、人から得られるデータを取り扱う研究全般を対象に、その妥当性を幅広い観点から審査できる体制の整備を目指すもの。メンバーは、自然科学、社会・倫理、一般、自然科学などの有識者によって構成されている(表1)。

表1:生命科学研究倫理審査委員会メンバー
担当氏名分野所属
委員長桜田 一洋自然科学理化学研究所
委員坂田 東一社会・倫理日本宇宙フォーラム
神里 彩子社会・倫理東京大学医科学研究所
小野 真世一般電通パブリックリレーションズ
羽田 昭裕自然科学日本ユニシス

 IoT(Internet of Things:モノのインターネット)の概念や仕組みの普及に伴い、さまざまなセンサーで得たデータを活用する取り組みが広がっている。行動や健康など人を対象にしたデータを扱う研究も進んでいる。一方で、これらデータの取り扱いに対し、個人情報保護やプライバシーなどの観点から、その収集・利用に一定の制限を設ける動きも強まっている。

 生命科学研究倫理審査委員会では、データに基づく人を対象にした研究について、その妥当性を倫理的・科学的観点から審査することを目指す。人の尊厳を守りつつ、企業が個人のデータを扱うことへの社会の信頼を確保し、研究者らが安心して研究できる環境を整備しイノベーションを加速させたいという。

 特に医学系研究については、世界医師会が人体実験に関する倫理的原則「ヘルシンキ宣言」を作成したり、関連法令/指針などに沿って設けられた委員会が倫理的・科学的観点から妥当性を判断する審査が求められたりするようになってきた。そうした委員会は、自然科学や人文・社会科学の分野の有識者と一般人などから構成されている。