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COVID-19によるグローバルサプライチェーンへの影響を最小化するサービス、米Blue Yonderが拡大

DIGITAL X 編集部
2020年4月28日

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の拡大がグローバルなサプライチェーンに与える影響を最小限におさえるためのサービスを米Blue Yonder(旧JDA Software)が強化する。パンデミック下でも、必要な物資を最も必要とする人に確実に届けられるよう支援するのが目的だ。2020年4月20日(現地時間)に発表した。

 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の世界的な流行によって、保護具や食料品、水といった生活必需品や消費財が、それらを必要とする最終消費者に届けるのが困難な状況が生まれている。

 今回、米Blue Yonderは、COVID-19の影響が大きい製造業、流通業、物流業への支援策として、グローバルなサプライチェーンの混乱を回避し、回復力を高めるためのサービスを提供する。需要の急増や、輸送の障害、在庫不足や労働力の不足などに起因する課題を管理し、各種シナリオの予測・対処・モデル化をうながし、サプライチェーンの回復力や弾力性の向上を図る。

 具体的には表1にある5つのサービスを提供する。

表1:新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に伴うサプライチェーンの停滞を回避するために米Blue Yonderが提供するサービス
名称サービス概要
COVID-19 サプライチェーン・リスク・リスポンス米国疾病予防管理センター(CDC)のCOVID-19感染拡大に関するデータのライブフィードに接続し、そのデータを顧客の需要・供給・在庫情報と重ね合わせることで、意思決定に必要な状況をリアルタイムに可視化し、サプライチェーンへの潜在的な影響を提示する
COVID-19シナリオプランニング複数のリアルタイムシナリオを実行し、最新の需供状況に対応するためには運用をどのような変更すべきかを提示する
倉庫タスクオーケストレーション倉庫におけるピッキング戦略を改善してスループットを高めたり、制約がある労働・輸送環境下での労務費を削減したりする
小売価格設定店舗の閉鎖により店舗内または流通センター内に滞留する在庫と、入荷後しても循環しない在庫のバックログのそれぞれの価格設定とプロモーション戦略の最適化を図る
労働力の最適化従業員のスケジュールをより適切に管理する。スタッフが勤務可能か、シフトの交換や要求が可能かなどを可視化し、需要が最も高い拠点や店舗に労働力を配置する

 これらサービスにより、メーカーから物流会社、小売業者までのサプライチェーン全般をカバーし、COVID-19に伴う混乱を最小限に抑えられるとしている。