• News
  • サービス

デジタル変革のための包括支援サービス「IBM Garage」がリモート環境から利用可能に

DIGITAL X 編集部
2020年5月13日

デジタルトランスフォーメーション(DX)の実行に必要な人材やスキル、手法などを包括的に提供する「IBM Garage」がリモート環境から利用できるようになった。ワークショップなどは従来、集合型で実施してきたが各種オンラインツールを利用することで物理的な移動・集合を不要にした。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)以後を含めDXを支援するという。2020年5月12日に発表した。

 日本IBMが提供する「IBM Garage」は、デジタルトランスフォーメーション(DX)におけるコンセプトやアイデア出しからプロトタイプの作成、PoC(Proof of Concept:概念検証)までを包括的に支援するサービス。IBM独自の方法論に沿って、技術からノウハウ、人材、検証スペース、ソフトウエア、ハードウエアなどを提供する。

 今回、これらのサービスをリモート環境からも利用できるようにした。具体的には、クラウド型のホワイトボードやミーティングツール、チャットツールなどを活用しながら、作業ルーチンを明確にしタスクを可視化することで、各種作業に効果的かつ効率的に取り組めるようにした。

 たとえば、プロセスの前段で実施するデザインシンキングの過程などは従来、集合型で実施していた。今後は、オンライン環境からもデザインシンキングのスキルや知見を生かしながら、ファシリティターがアイデア創出を支援できるという。プロトタイプの作成や検証、ソリューション開発においても、リモートでの調査手法や、リモート向けのペアプログラミングツールを使う。

 日本IBMは、リモート環境にすることで海外や遠隔地からの参加が容易になり多様性が増すほか、効率的な時間の活用や移動コストの削減などの効果も期待できるとしている。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策により人の移動が制限されているが、収束後も人が動かないことを前提にした業務スタイルが一般化する可能性もある。アフターコロナでもDXの推進スピードを落とさないためには、リモート環境が必要とする。