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データ品質をAI使って高めるクラウドサービス、インフォマティカが強化

DIGITAL X 編集部
2020年5月25日

データ管理用ソフトウェアなどを開発する米インフォマティカの日本法人は、データの品質を高めるためのクラウドサービスを強化した。データプロファイリングの自動化や、データの重複排除機能などを強化した。2020年5月21日に発表した。

 米インフォマティカの日本法人が提供する「Cloud Data Quality」はデータ品質をマネジメントするためのクラウドサービス。自社製AI(人工知能)エンジン「CLAIRE」を使ってデータ品質を高めている。

 今回の機能強化では、データプロファイリング機能の強化や、データガバナンスを徹底するための連携機能などを強化した。

を自動で実行できるようにしたほか、データの分析者がセルフサービスで実施できる範囲、ハイブリッド環境下での複数ソースへの一元的なルールの適用などを可能にした。

 データプロファイリングでは、CLAIREにより、クラウドアプリケーションのデータソースにデータ品質を確保するためのルールを自動的に割り当てられるようにした。標準テンプレートを使ってデータの構造とコンテキストを確認できるようにした。

 データガバナンスの徹底に向けては、一貫したデータ品質ルールを企業のデータ全体に適用できるようにした。データ品質ルールを一元管理し再利用することでコストを削減し、データ品質に関する問題解決の効率を高める。

 データ品質とデータガバナンスを連携させ、データ品質を継続的に追跡し、時間の経過に伴うデータ品質の低下などを防ぐ。

 またビジネス部門自身がデータ品質を管理するためのビジネスルールを定義できるようにもした。「データ品質の民主化」を進めることで、分析プロジェクトの短サイクル化をうながし、より信頼性の高い分析結果を得られるようにする。

 クラウドコンピューティングの採用が急進する中で、データ品質は最大の懸念事項である。IDCの調査によれば、企業の60%がデータ品質に関する課題を抱えている。