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AIの教師データ作成からモデル開発、運用までをサポートするラボ型サービス、グローバルウォーカーズが開始

DIGITAL X 編集部
2020年5月28日

AI(人工知能)活用において不可欠な教師データの作成やモデルの開発に対し、専門人材をラボ型で提供するサービスを画像処理などを手がけるグローバルウォーカーズが2020年5月から提供を開始した。ミャンマーに置く現地法人の専任者が対応し、日本国内で実施するよりも人件費を大幅に抑えられるという。2020年5月27日に発表した。

 グローバルウォーカーズの「Global Walkers Lab(GW-Lab)」は、AI(人工知能)システムを開発・運用する際に不可欠な、学習用の教師データの作成やAIモデルの開発と運用に必要なAIに特化した人材をラボ型(準委任契約)で提供するサービスである。

 開発チームは、同社のミャンマー現地法人のスタッフで構成する。AIモデルを開発できる技術者と、データのアノテーション(データに対して関連情報を注釈としてタグ付けする作業)に特化した作業者を組織化することで、AIモデルや教師データを日本よりも安価に作成できるとしている。

 GW-Labは、(1)AI Annotation&Data Labと(2)AI Engineer Labの2つのメニューからなる。

 AI Annotation&Data Labは、アノテーションに特化したスタッフが専属につき、教師データの作成・運用をサポートする。対応できるのは、画像と動画へのアノテーションが基本。他のデータにも対応する。

 AI Engineer Labは、AIモデル開発や学習環境の構築をサポートする。物体検出や人/顔の検出、領域分割などに対応する。

 AI活用への期待が高まる中で、AIのためのデータの整備や、開発したモデルの精度を維持/向上させるためのモデルの運用などが課題になってきている。それぞれに専門的なスキルが必要だったり、人件費がかさんだりするためだ。これらへの対応を考慮していなかったためにAI活用プロジェクトがPoC(概念検証)でストップしてしまうケースが少なくないという。

 GW-Labの契約は、いずれのメニューも最低2人から。契約人数に応じてプロジェクト管理費とラボ初期費用が別途かかる。