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地域の企業とスタートアップ企業のマッチングサービス、テイラーワークスが開始

DIGITAL X 編集部
2020年5月29日

地域企業とスタートアップ企業のマッチングを図るサービスを、地方創生などに取り組むテイラーワークスが開始した。静岡県、静岡銀行らと実施したリアルなマッチングの仕組みをオンラインでも展開し、他地域にもサービスを広げる。2020年5月27日に発表した。

 テイラーワークスの「地方創生+(プラス)サービス」は、各地の企業とスタートアップ企業のマッチングを図るサービス。2020年5月から本格展開を開始した。テイラーワークス自身、2018年創業のスタートアップである。

 地方創生+サービスは、(1)オンラインツールの「TAILOR WORKS」と(2)「地方創生+メディア」からなっている。

 TAILOR WORKSは、ビジネスマッチングのためのオンラインサービス(図1)。地域の企業とスタートアップ企業、および両者をつなぐコーディネーター役の企業を対象にする。企業が抱える課題をスタートアップ企業に直接相談したり、仲介企業を介して商談を進めたりすることで、ニーズとシーズのマッチングを図るという。

図1:「TAILOR WORKS」は地域の企業とスタートアップ企業を直接または仲介役を介してマッチングを図る

 仲介役には地方銀行などを想定する。テイラーワークスによれば、地域の活性化に向けては5GやIoT(Internet of Things:モノのインターネット)、AI(人工知能)といった最新技術への期待が高まるなか、地域企業によるIT投資も活発化しており、地方銀行も技術系スタートアップ企業との協業関係強化に取り組んでいる。

 TAILOR WORKSはまず、ベータ版を2020年6月1日から無償で提供し、2020年9月に正式版に移行する予定である。

 一方の地方創生+メディアは、オンラインセミナーや勉強会、および全国各地の企業や自治体による活動事例などを紹介するオンラインメディア。地域の企業がテクノロジーへの理解度を高めると同時に、抵抗感を解消するのが目的だとしている。

 地方創生+サービスは、静岡県や静岡銀行などともに2019年7月に実施したリアルなイベント「TECH BEAT Shizuoka」がベースになってる。静岡県下の企業約1000社とスタートアップ企業48社が参加し、400件以上のマッチングが図れたとする。

 たとえば、資源・エネルギー関連の企業が抱える、現場のオペレーションや従業員教育においてマニュアルの確認に工数が掛かるという課題に対し、マニュアル作成・共有プラットフォームを提供するスタートアップ企業とのマッチングが成立したという。

 2020年の「TECH BEAT Shizuoka」は、7月15日と16日にTAILOR WORKSのβ版を使ってオンラインで開催する予定だ。主催や静岡県や静岡銀行らだが、静岡県外の企業も無料で登録・参加できる。