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ヤフーの行動データ分析サービス、検索前後での興味の変化や地域差の分析が可能に

DIGITAL X 編集部
2020年6月3日

ヤフーが持つ行動データを分析できるサービス「DS.INSIGHT」において、特定のキーワードを検索した消費者の興味・関心が、時系列でどのように変化したのかを調査したり、位置情報から特定エリアの生活者の行動実態を可視化したりが可能になった。ヤフーが2020年6月1日に発表した。

 ヤフーの「DS.INSIGHT」は、ヤフーが展開する各種サービスを利用している消費者の行動データを使ったマーケティング関連分析ができるサービス群。今回、検索データから生活者の興味関心を可視化する「DS.INSIGHT People」と、位置情報データをもとに特定エリアの生活者の行動を可視化する「DS.INSIGHT Place」に、新機能を追加した。

 DS.INSIGHT Peopleに追加したのは「時系列キーワード」機能。消費者の検索キーワードが時系列でどのように変化したのかが調査できる。たとえば、「冷蔵庫」を検索した消費者やが1~2週間前に「新築 外溝」「賃貸」などの住宅キーワードを検索し、1~2週間後には「カーテン」「レンジ台」などの家具や家電を検索していたなど、消費者の興味や関心、ニーズを検索した時の前後360日までを可視化する(図1)。

図1:DS.INSIGHT Peopleの「時系列キーワード」機能の画面例。ここでは、ヤフーで「冷蔵庫」と検索した消費者の検索キーワードを時系列で可視化している

 一方、DS.INSIGHT Placeでは、来訪者数や居住者数を割り出す地域(市区町単位)を最大5つまで比較できるようにした。ある1日における複数地域の人口推移を比較できる(図2)。これまでは、1つの地域しか指定できなかった。

図2:DS.INSIGHT Placeでは、来訪者数・居住者数を最大5エリアを比較可能になった

 基本画面と地域比較画面には、クリップボード機能が追加された。調査結果を資料などに転載しやすくなった。

 なおDS.INSIGHTには、上記の機能のほかに、特定キーワードと同時検索されるキーワードを可視化する「キーワードマップ」や、検索キーワードの部分一致結果をランキング形式で表示する「ランキング」、属性(性別・年代)や地域別割合、検索推移などを可視化する「属性・トレンド分析」といった機能がある。

 DS.INSIGHT People/同Placeの利用料金は、DS.INSIGHTの利用料金に含まれる。DS.INSIGHTの利用料金には3つのプランがあり、「スタータープラン」が1ライセンス当たり月額10万円(税別、以下同)、10ライセンス分の「スタンダードプラン」が月額50万円、20ライセンス分の「プレミアムプラン」が月額80万円。いずれも初期費用12万円が別途必要である。