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セキュリティや相互運用性を強化したビルの中央監視システム、ジョンソンコントロールズが販売
ビルの中央監視システムの最新版を、米Johnson Controls Internationalの日本法人が2020年4月からリリースしている。不正アクセスを監視するダッシュボードなどのセキュリティ機能を加えたほか、他社システムとの相互運用性なども強化した。2020年5月29日に発表した。
米Johnson Controls Internationalの日本法人であるジョンソンコントロールズが2020年4月にリリースした「Metasys ビルオートメーションシステム Release 10.1」は、WEBベースのビルの中央監視システム(図1)。PCやスマートフォン、タブレットから利用できる。
最新版として今回、サイバーセキュリティ機能や、他社システムとの相互運用性、システムが稼働しているハードウェアなどを強化した。
セキュリティ面では、アカウントやサーバーへの不正アクセスを監視・管理する「サイバーヘルスダッシュボード」を搭載。システム起動時に、悪意のある、または許可されていないソフトウェアの読み込みを防ぐ機能も備えた。常に最新のセキュリティに対応するために基本ソフトウェア(OS)にはLinuxを採用しているとする。
相互運用性では、システムのAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)を公開する。USBポートを通じて種々のネットワークインタフェースに接続できる。
システムが稼働するハードウェアは今回、本体を小型化し、CPUやメモリーなどを強化した。バッテリーの搭載を止めることで、バッテリー交換を不要にするとともに環境負荷の低減を図ったとしている(写真1)。
昨今、ビルシステムを含む制御システムは、クラウド化やIoT(Internet of Things:モノのインターネット)化などにより外部ネットワークとの接続が進行している。だがジョンソンコントロールズによれば、サイバー攻撃の標的になりやすくなっており、世界では重要インフラや大規模イベントなどに被害が出ている。