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あるべき姿から逆算するバックキャスティングを支援するオンライン特化のコンサルティングサービス、HYPER CUBEらが開始
未来のあるべき姿から逆算して思考する、「バックキャスティング」をオンラインで支援するコンサルティングサービスをHYPER CUBEとHackCamp、Agreebitの3社が共同で開始したと2020年6月1日に発表した。必要な各種ツールやコンテンツをオンラインで提供する。
デジタルトランスフォーメーション(DX)は、将来の課題解決を図る取り組みだといえる。未知の課題を考える際のアプローチの1つにバックキャスティングがある。過去のデータや現在の延長ではなく、ありたい未来を描き、そこから現在にさかのぼって課題や解決策を考える。
このバックキャスティングをオンラインで支援するコンサルティングサービスが登場した。経営コンサルティングなどを手がけるHYPER CUBEと、新規事業開発を支援するHackCamp、および合意形成をAI(人工知能)でうながすオンライン基盤を提供するAgreebitの3社が共同で提供する「サイバーコンサルティング」が、それだ(図1)。
サイバーコンサルティングの提供対象は、全社な巻き込みながら事業戦略を立てたい経営企画担当者や、社員と新しい事業や働き方について共創したい経営者などとする。彼らにバックキャスティングのプロセスを総合的に支援するためのツールやコンテンツを提供する。
具体的には、未来のあるべき姿を考えたり合意形成を図るためのオンライン会議を開催。そこにAgreebitが運営する合意形成をAI(人工知能)でうながすオンライン基盤である「D-agree」を使ったファシリテーションにより、議論を円滑にしたり内容を抽出・分析したりする。D-agreeには、名古屋工業大学の伊藤 孝行 研究室の研究成果を活用している。
サイバーコンサルティングが提供するサービスは、(1)「未来洞察」、(2)「Cyber Agree」、(3)「ビジネスアクション支援」の3つを軸で構成されている。
(1)未来洞察は、変化の兆しや可能性のタネを集めるためのサービス。バックキャスティングの起点になる未来を洞察するため素材や思考法を、オンライン動画やコンテンツで補完しながら、D-agreeによるオンラインディスカッションやオンラインワークショップなどにおり未来を言語化する。
(2)Cyber Agreeは、オンラインで納得性の高い合意を得るための合意形成支援サービス。オンラインディスカッションであることから、幅広い参加者を巻き込みながら、多くのメンバーが納得感を得られる方法を提供する。論点整理や意見収集にはD-agreeを活用し、AIファシリテーターが議論の内容の構造化を図り合意形成をサポートする。
(3)ビジネスアクション支援は、合意したビジョンやゴールを達成するためのサービス。未来洞察によって導き出した事業機会や課題に対し設定したビジョンやゴールを実現できるようサイバーコンサルタントがアドバイスする。
サイバーコンサルティングがオンライン完結型であることに対し、HYPER CUBEらは次のようなメリットがあるとする。
たとえば、時間空間の制約をうけないため日程を調整し易く、より多くの専門家やユーザーの意見などに触れられる、移動時間などが不要のためコンサルタントの稼働時間が節約されコストメリットが生まれる、プロジェクトの進捗管理や各自のタスク把握、状況把握が容易になる、すべての会議ややり取りの記録を保持できる、グローバルなチームでの合意形成ができる、などである。