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工場内にある複数メーカー製プリンターへの印字を一括管理する仕組み、アルマークが発売
2020年6月4日
工場内に存在する複数メーカー製プリンターへの印字を一括管理する仕組みを、産業用マーキング機器を扱うアルマークが2020年6月2日に発売した。印字ミスや操作ミスなどのヒューマンエラーの発生を防ぐ。同日に発表した。
産業用マーキング機器を扱うアルマークが発売した「QPiD」は、工場内にある種々のプリンターや文字検査装置を対象に、操作系の統一やデータの一元管理を可能にする仕組みである(図1)。数台から数十台のプリンターを管理できる。
QPiDには、オンプレミス版とクラウド版がある。クラウド版では、国内外にある工場のデータを一元管理したり、外注先や物流倉庫などサプライチェーン上に存在する社外のプリンターと連携したりが可能になるという。
対象になる機種は、同社が扱う産業用インクジェットプリンターの全機種と、サトー製と東芝テック製のラベルプリンター、オプテックス・エフエーの文字検査装置。いずれもラベル管理システムなどを開発するスロベニアのナイスラベル製プリンタードライバーを使って接続する。
印字するデータは、上位システムからCSVやSQL連携により取得する。加えてナイスラベル製のLMS(ラベル・マネージメント・システム)の機能を利用すれば、米オラクルや独SAP製のERP(統合基幹システム)とのデータ連携が可能になる。
製造現場に置かれるプリンターは、複数メーカー製品が混在し、印字結果をそろえるたえにカスタマイズなどが発生してきた。アルマークによれば、労働人口不足などが顕在化している今後は、自動化などによる生産性の向上が求められており、従来のようなカスタマイズなど属人的な対応は難しくなると考えられる。