入出庫時にバーコード表記以外の商品情報も同時に読み取るAIサービス、Automagiが開発

　AI（人工知能）関連ベンチャーのAutomagiが開発したのは、物流業における入出庫時の検品など商品情報を入力する業務の支援サービス。具体的には。商品ラベルに記載されているバーコードと、それ以外の文字情報をスマートフォンのカメラで撮影すると、両者を一括して認識し在庫データベースなどに入力するデータとして管理する。

　認識には同社が開発するAI技術「AMY（エイミー）」を使っている。ラベルのどこにバーコードや文字が記載されているかを認識したうえで、商品名や型番、サイズ、数量などを判別しOCR（光学的文字認識装置）技術でデータ化する。従来、スタッフが手作業や目視で確認してきたデータ入力の負担を削減する（図1）。

図1：商品ラベルをスマートフォンのカメラで撮影すれば、バーコードと、それ以外の品番や数量などの文字情報を同時に読み取り認識する

　同社のテストによると、ラベルの読み取り精度は、撮影環境に依存するものの活字で95％以上。撮影から2秒ほどで文字情報を読み取る。読み取り結果が間違っていれば、その場で修正できる。

　今後は、読み取った商品関連データを、在庫管理や倉庫管理のシステムの該当する項目に自動入力する機能など物流業向け機能の追加を予定している。