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建設作業員の熱中症リスクを体調データと気象データから可視化するクラウドサービス、GISupplyが発売

DIGITAL X 編集部
2020年6月10日

建設現場における作業員の熱中症リスクを可視化するためのクラウドサービスを、位置情報関連システムなどを手がけるGISupplyが2020年6月5日に発売した。作業員個々の体調データと現場の気象データから熱中症リスクを独自の指標で表示する。同日に発表した。

 位置情報や通信に関するシステムを開発するGISupplyが発売した「ezFinderBUSINESS熱中症+(プラス)」は、建設現場で働く作業員の熱中症リスクを早期に検知・排除するためのクラウドサービス(図1)。全国にある複数現場を監視できる。

図1:「ezFinderBUSINESS熱中症+(プラス)」のシステム構成

 熱中症リスクは、作業員の体調データと現場の気象データから独自の指標化し表示する。体調データは、作業員が装着する「ウェアラブルLoRaトラッカー」(GISupply製)で、気象データは建設現場に設置するWBGT(Wet-bulb Globe Temperature:暑さ指数)測定器(鶴賀電機製)により、それぞれ取得する。

 トラッカーは、作業員の心拍や皮膚温度などを測定するほか、GPS(全地球測位システム)により作業員の位置情報を取得する。心拍が低下しり、作業員が転倒したりすれば、アラートを送信する。体調不良者や転倒者がでれば、それぞれの場所に駆けつけられるとする(図2)。

図2:「ezFinderBUSINESS熱中症+(プラス)」の画面例(ezFinderBUSINESS熱中症+の製品サイトより)

 WBGT測定器およびウェアラブルLoRaトラッカーは、ゲートウェイ経由でとezFinderBUSINESS熱中症+のクラウドと通信する。測定器/トラッカーとゲートウェイ間の通信はLPWA(Low Power Wide Area)通信規格の「LoRa」方式を採用している。

 GISupplyは、建設現場においては、新型コロナウィルス感染症対策としてマスクを着用しての作業が増えるため、熱中症リスクの高まりが懸念されるとみている。

 ezFinderBUSINESS熱中症+の利用料は、トラッカー1台当たり1カ月間だと600円(税別、以下同)、3カ月間は1700円、6カ月間は3300円、12カ月間は6000円。いずれも2020年度のお試し価格である。