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デジタル技術を対象にした先端技術領域のCoE、NTTデータがIoTなど3拠点を新設

DIGITAL X 編集部
2020年6月16日

NTTデータは、デジタル技術に関する知識の蓄積および専門技術者を育成するCoE(Center of Excellence)を新たに3つ設立する。先端技術領域を強化することで、デジタルビジネスを加速するのが狙い。2020年6月11日に発表した。

 NTTデータが設けるCoE(Center of Excellence)は、先端技術に関する知識を蓄積し専門技術者を育成するための拠点である。全世界を横断する形で、知識の集約や、技術者のトレーニング、実プロジェクトの技術支援、保有する知的資産の提供といった機能を持つ。

 今回新たに、(1)IoT(Internet of Things:モノのインターネット)、(2)Intelligent Automation、(3)Software Engineering Automationの3領域にCoEを設立する。

 IoTのCoEでは、企業の業務変革ニーズに応えるIoTの活用を対象にする。主に製造業や社会インフラ整備における先進的な取り組みを、日本をはじめグローバルで展開していく。ドイツのグループ会社itelligenceを中心に、9カ国・10拠点の約20人体制でスタートする。

 Intelligent AutomationのCoE」では、意思決定や業務変革を自動化するためのAI(人工知能)や機械学習、データ活用に取り組む。北米のグループ会社NTT DATA Servicesを中心に8カ国・約20人の体制でスタート。特にニーズが高い北米地域を中心に展開する。

 Software Engineering AutomationのCoEでは、ソフトウエア開発工程全体を対象に抜本的生産性向上を狙った次世代生産技術を開発する。スペインのグループ会社everisを中心に7カ国の約70人体制で取り組む。NTTデータのソフトウエア開発の生産性をグローバルで向上させ、市場競争力を強化したい考えだ。

 NTTデータはこれまでに、4つのCoEを設立している。Agile/DevOps、AI、Blockchain、Digital Designだ。今回設立した3拠点を加えると、同社がデジタル化に必要不可欠な先進技術分野に定める「Digital Focus Areas」のすべてにCoEを置いたことになる。

 同社は今後、7つのCoEの領域において存在感を高めるとともに、同分野において2021年度末までにグローバルで累計1000億円の受注に貢献するとしている。