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工場の設備の予知保全のためのシステム、東京エレクトロン デバイスが発売

DIGITAL X 編集部
2020年6月19日

製造設備の予知保全を実現するためのシステムを東京エレクトロン デバイス(TED)が2020年6月16日に発売した。設備の状態を示すデータの収集から可視化、状態診断までの機能を提供する。同日に発表した。

 東京エレクトロン デバイス(TED)が2020年6月16日に発売した「CX-D」は、工場の設備の状態を監視し予知保全を実現するためのシステム。工場の設備に接続したPLC(Programmable Logic Controller)やセンサーからのデータをAI(人工知能)で分析することで、状態の変化や異常を検知する(図1)。

図1:「CX-D」は複数の設備をダッシュボードからまとめて監視できる。判別モデル自動生成マシン「CX-M」と連携すれば、設備の状態診断が可能になる

 CX-Dは、設備の通常稼働時のデータを学習することで、稼働状態の変化を検知する。検知に必要なしきい値もAI(人工知能)が自動で生成する。状況はダッシュボードにまとめて表示されるため、複数設備を定量的に監視できる。警告灯やメールによる通知も可能だ。

 さらに、TEDが提供する判別モデル自動生成マシン「CX-M」と連携させれば、設備の状態診断が可能になる。CX-Mによる分析結果と実際の事象をすり合わせて新しい診断基準(推論モデル)を生成。その診断基準をCX-D上で実行することで、精度の高い状態診断ができるとしている。

 導入企業が短期間にシステムを稼働・運用できるよう、データ収集などの機能や仕組みも集約して提供する。データ収集では、種々のPLCやセンサーを接続するための設定をあらかじめ用意する。監視用ダッシュボードも設備ごとにカスタマイズができる。