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企業のDXへの取り組みを支援する専用施設、ネットワンシステムズが開設
企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みを支援するための専用施設をネットワンシステムズが2020年6月16日に開設した。企業が抱える課題と、その具体的な解決策を明確にするための施設と、技術要件を検証するための施設とを用意する。同日に発表した。
ネットワンシステムズが2020年6月16日に開設したのは、(1)「ネットワンブリーフィングセンター」と、(2)「Lab as a Service」の2つの施設である。
ネットワンブリーフィングセンターは、デジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組むに当たり、必要な要素を顧客と対話形式で可視化するための施設。既存のデモンストレーション施設「ソリューションブリーフィングセンター」を強化・リニューアルした。
取り扱うDXのテーマとしてはまず、製造業の生産効率を改善するスマートファクトリー、ICT教育のスクールシステム、医療の品質向上を支援するヘルスケアシステム、新サービスを共創する「MSP(Managed Service Provider)モデル」を用意する。テーマは順次拡大する計画だ。
Lab as a Serviceは、ブリーフィングセンターで設計したDXの技術要件を検証するための施設。稼働状況や運用手順、セキュリティやコストを確認する。そのために、オンプレミス環境とAWS(Amazon Web Services)、Microsoft Azureを接続したマルチクラウド環境を用意した。
同社が2つの施設を用意したのは、企業がDXを実現するには、経営層と情報システム部門など、観点が異なる要望を考慮する必要があると考えるため。たとえば、経営層がリモートワークなどの新しい働き方の実践を求める際に、情報システム部門は、それを実現するためのIT基盤の機能や運用性などを求める。
こうした双方の要望に、2つの拠点を用いて対応する。具体的には、(1)方針の明確化、(2)必要なIT基盤の検討、(3)計画策定、(4)デモンストレーション、(5)IT基盤の実証というプロセスを踏む。