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ポンプやモーターなどの回転機械の状態基準保全(CBM)を可能にするサービス、日本ユニシスが開始

DIGITAL X 編集部
2020年6月30日

ポンプやモーターなど回転機械の故障を検知することで、障害による設備停止の損失を防止するサービスを日本ユニシスが2020年6月26日に開始した。同日に発表した。

 日本ユニシスが2020年6月26日に開始した「VibSign(ビブサイン)」は、ポンプやモーターなど回転機械に対し、その稼働状態に応じて障害発生前に計画的に保全する「CBM(Condition Based Maintenance)」を実現するためのクラウドサービス。稼働時間に基づく保全や障害発生時に対応する保全における交換部品のコストや手配時間といった課題の解消を図る(図1)。

図1:「VibSign」におけるデータと処理の流れ

 VibSignが提供するサービスは、(1)加速度・温度センサーで回転機械の過剰状態を遠隔で可視化する「回転機械状態監視」、(2)正常時と異常時の加速度データから機械学習モデルを作成し正常・異常判定精度を評価、向上させる「モデル評価・報告書作成サービス」、(3)回転機械状態監視に機械学習モデルを適用し故障予兆と計画保守を実現する「正常・異常自動判定」の3つ。

 回転機械に設置したIoT(Internet of Things:モノのインターネット)デバイスで取得したデータと機械学習モデルによる分析を組み合わせて異常を判定する(図1)。機械学習モデルの故障判定精度は、検証段階では90%以上だったという。正常・異常自動判定には、波形解析ソフトウェア「ForeWave」(沖電気工業製)を使っている。

 VibSignは、マイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Azure」上で日本ユニシスが構築・運用する「IoTビジネスプラットフォーム」の1サービスとして提供する。同プラットフォームとしての機能拡充やパートナー獲得を進めながら100億円の売り上げを目指す。

 日本ユニシスによれば、製造業では昨今、CBMのニーズが高まっている。