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大型ダンプなどの建設機械の稼働状況を把握するクラウドサービス、車両IoTなど手掛けるフレクトが開始

DIGITAL X 編集部
2020年7月6日

大型ダンプトラックなどの建設機械の稼働状況を把握するためのクラウドサービスを、クラウドインテグレーションや車両IoT(Internet of Things:モノのインターネット)などを手掛けるフレクトが2020年7月1日に開始した。建設機械の稼働データを元に、建設現場の生産性向上や業務の効率化に向けたデータ分析を支援する。

 フレクトが開始した「KenkiNavi」は、大型ダンプトラックなどの建設機械の稼動状況を把握し、移動経路や立寄先などをリアルタイムに可視化するためのクラウドサービス(図1)。収集したデータから車両の運転日報などの書類も作成できる。

図1:建設機械の稼働状況を可視化する「KenkiNavi」の利用例

 車両データは、専用の車載デバイスで取得する(図2)。配線などが不要なシガーソケットタイプと、作業内容が録画できるドライブレコーダータイプ、アラート警告機能付きのスマートフォンタイプを用意する。工事期間に合わせて契約できるよう、デバイスは購入とレンタルの2種類で提供する。

図2:「KenkiNavi」のデータを収集するための車載デバイスの例

 建設機械の稼働情報は3秒ごとに更新する。車両位置のほか、CO2排出量や運転記録などのデータを集計できる。

 集計したデータを分析すれば、建機の到着予定時間の把握や、CO2排出量の算出、産業廃棄物を運ぶダンプの運搬ルート監視などが可能になる。ドライバーに対し運転マナーやエコドライブへの意識を高めたり、運転日報の作成負荷を軽減したりもできる。

 なおKenkiNaviは、国土交通省が運用する「NETIS(新技術情報提供システム)」の認証を取得している。