• News
  • 製造

製造設備や機器を遠隔から制御・監視するためのIoT基盤の新版、アプトポッドが提供開始

DIGITAL X 編集部
2020年8月12日

製造業における設備や機器の遠隔制御や遠隔監視を実行するためのIoT(Internet of Things:モノのインターネット)基盤の最新版をアプトポッドが2020年7月28日に発売した。大量の時系列データの伝送や科学技術計算、機械学習などを可能にしたという。同日に発表した。

 IoT(Internet of Things:モノのインターネット)データの低遅延での収集などを手掛けるアプトポッドの「intdash」は、製造業などが工場の設備や機器のIoT化を図るための基盤を提供するサービス。2020年7月28日に発売した最新版の「intdash2.0」では、大容量化が進む時系列データの伝送や、科学技術計算、機械学習などのニーズに対応した(図1)。

図1:IoT基盤「intdash」の全体構成図

 たとえばデータ伝送では、独自のプロトコル「iSCP(indatsh Streaming Control Protocol)」を開発し、リアルタイム性を高めた。モバイルや無線LANなどの不安定なネットワーク環境にあっても、データ伝送欠損を自動的に回収する。遠隔制御などで求められる双方向のリアルタイム伝送も可能だという。

 各種データを可視化するダッシュボードは、50種を超えるパーツを標準で用意し、簡単な操作でカスタマイズできる。

 これらによりintdash2.0では、自動車や産業機械が送出する信号や映像、音声などの大量データをモバイル回線経由で収集。各種データや映像を用いた遠隔診断や物体検出、クラウドによる分析・機械学習環境の構築、リアルタイム性を生かした遠隔制御や遠隔監視などに利用できる。

 intdash2.0の提供に併せて、同製品で実現する目的別・機能別のリファレンスアーキテクチャー「DX Functions」を順次公開する。自動車や製造、ロボティクス分野を中心に30社50プロジェクト以上で採用が進むデジタルトランスフォーメーション(DX)のシナリオを体系化した。

 さらに2020年秋には、intdash上のデータリソースを利用するためのSDK(ソフトウェア開発キット)も提供していく考えである。