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LPWAの実証実験環境、東京大学IoTメディアラボラトリーが開設

DIGITAL X 編集部
2020年8月12日

IoT(Internet of Things:モノのインターネット)のための省電力な無線通信技術「LPWA」(Low Power Wide Area)の実証実験環境を、東京大学のIoTメディアラボラトリーが開設した。市街地やビル密集地での通信を実験する。2020年8月7日に発表した。

 「LPWA本郷テストベッド」は、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)で用いる省電力・広域の無線通信技術「LPWA」(Low Power Wide Area)を実証実験するための環境。東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻のIoTメディアラボラトリーが、東京大学本郷キャンパス工学部2号館内(東京都文京区)に構築した。

 LPWAは、IoTデバイスのデータ通信手段として利用例が増えている。複数の通信規格があり、採用時には、各規格によるLPWAの通信性能を正確に把握する必要がある。LPWA本郷テストベッドでは、IoT事業者が都市部で実証実験ができるようにすることで、LPWAの選定にかかるコストや期間を短縮する。

 検証対象になるLPWA規格としては、LoRaWAN、Sigfox、ELTRES、ZETA、IEEE 802.11ah(Wi-Fi HaLow)、Wi-SUNなどを想定している。

 測定設備として、各LPWAが使用する920MHz帯の無線設備に対する技術基準適合証明(技適)の試験方法・手順を記載した「TELEC T245」に基づく環境を用意する(写真1)。外部からの電波ノイズを遮断して計測するための大型の電波暗箱も備える。

写真1:本郷テストベッドが提供する各種測定機器の例

 横須賀リサーチパーク(YRP)研究開発推進協会 WSN協議会が構築した「横須賀ハイブリッドLPWAテストベッド」と連携し、横須賀の市街地での実験環境も提供する。大小のビルが密集する地域での実験により、今後のLPWAの利用やセンサー数の増加に伴って想定される、LPWA間での干渉・混信について検証するという。

 本郷および横須賀のテストベッドでは、各LPWAが使用する920MHz帯の電波について、発信前に同周波数の利用有無を確認するキャリアセンスの検証も実施する。